ヘッドとネクタイそしてフックからなるタイラバの仕掛け
それ自体はとてもシンプルですが、シンプルだからこその奥深さがタイラバの魅力です。
ヘッドの重さや、シングルかツインか、波動は?などのネクタイの形状、
フックのユニットの長さやフックの大きさなど….それらを組み合わせれば何十何百通りにもなる実に深いタイラバの世界…ですが
今回はタイラバのネクタイのカラーについて、紀北エリアで釣れるネクタイをご紹介します。
紀北エリアではオレンジカラーがやはり定番
最初から結論気味で申し訳ないものの、結論紀北エリアではオレンジカラーが釣果としては圧倒的に釣れているカラーとなります。これは紀北エリアの水深や地形的な特徴と大阪湾に面していてはるか南の南紀地方での黒潮の影響による海の色から、水中の明度が大きく影響しているため、
と考えています。
オレンジ色のネクタイカラーが水中においては真鯛に違和感を抱かせず、目立ちすぎず埋もれすぎずの真鯛にとって快適なアピールカラーになっているのが、よく理由ではないかと思います。
紀北ではオレンジのネクタイが釣れるのか
アピールカラーといっても決して単に目立つ色という訳ではなく、真鯛にとっては普段食べている餌にも似た「自然なカラー(明度)」となっている点も、オレンジが他のカラーと比べて相対的によく釣れるカラーとなっているのも釣れる理由の1つにありそうです。
さらにオレンジで一度釣れるからその後もオレンジカラーのネクタイでタイラバを落とす回数が多くなり、さらに釣れる、といった 人海戦術的な理由もあると思います。
その証拠に、赤色やグリーンなど様々な色でも釣れているのも事実ですよ。
オレンジゼブラのネクタイに紀北の真鯛がよく反応する理由って?
オレンジベースでタイラバをやっているうちに、少しカラー変化を行う一環で、オレンジラメやオレンジゼブラを使うことがよくあると思いますが、乗っ込み時や真夏などオレンジゼブラのネクタイで連発することがあります。
紀北で釣れる真鯛のお腹を開いてみると、カニやエビなどの甲殻類が入っていることがよくありますが、甲殻類の縞模様の色合いとゼブラカラーがマッチしているのも理由の1つだと思われます。
これに波動がさらに加わることで、甲殻類を模したベイトの他にも小魚などにもイミテーションすることができ、さらに水中で点滅しているようにも見えることから、真鯛がネクタイを見つけやすくなる効果がありよく当たるのでは!?と思っています。
オレンジゼブラカラーは果たして年中いつでも有効なのか?
紀北でタイラバをする上で永遠のテーマ!?
な気もしますので、追って詳細記事で改めてレポートします。
季節ごと、水深ごと、状況ごとにオレンジゼブラが果たして強いのか!?
目下調査中です。
紀北で実際に釣れたことのあるネクタイカラーをご紹介
次からは実際にこれまでに釣果として上がっているネクタイカラーをまとめてご紹介します。
オレンジ(ノーマル)
ネクタイメーカーは数あれど、どこのメーカーも必ずラインナップに入っている定番カラーのオレンジです。年中そして、雨風のコンディションでも平均的によくアタリ、当たらないことがほぼないネクタイだと言えます。
というものの、竿頭を目指すならば、ノーマルのオレンジネクタイだけでは突き抜けられない場面があることもまた事実。そこからネクタイカラーの沼が始まるのですが….
オレンジ(ブライト)
通常のオレンジの明度をより高めたブライトオレンジ。メーカーによっては細やかなラメ模様や斑紋が入っていることもあります。使う場面としては、ノーマルオレンジではなんとなく食いが渋い時や曇りといったローライトの場面で、少しだけ目先を変えるニュアンスでブライトオレンジを使うとアタルことがよくあります。
そして一度当たると2度3度と連発することも多いネクタイですので、ローテーションの1つに加えておくと良いでしょう。
オレンジゼブラ
オレンジ色をベースに黒の縞模様が入ったオレンジゼブラ。メーカーによってはドットのこともあります。紀北エリアでは局所的によく当たるということがありますが、時には全く当たらないこともあり、出しどころが難しいネクタイの1つではあります。ただし夏場や乗っ込み時期などの特定の時期には、とにかくオレンジゼブラでOKというような無敵の安定感を出す時期もあり、タックルボックスには必ず入れておきたいネクタイカラーではあります。
赤
オレンジ系のカラーではあまり芳しくない時によくアタル印象がある赤色のネクタイ。潮止まりのタイミングのキャスティングをしたりした時によく当たる印象も。水中での見え方が影響しているのかもしれません。
赤ゼブラ(赤黒)
紀北では秋にかけてのベイトが多い時によくあたりが出ている印象の赤ゼブラ。
当たってくる魚は歯が鋭いものも多く、比較的深場でのアピールも良い印象です。
黒金
赤ゼブラと同じくベイトが多めの時に特によく当たる印象ですが、秋にかけてのノーマル時にもよく釣れるタイミングがあります。使い所として、オレンジ系のネクタイとは正反対な印象で、黒金が当たる時には、オレンジ系があまり..ということも多めの印象です。
ケイムラ(透明)
秋そして春の一時期の紀北周辺のシラスベイトの時に強さを発揮するケイムラカラー。2024年においては10月末〜11月にかけて特定のポイントで無敵の強さを発揮することがありました。
ゴールド(茶色)
紀北ではまだ十分に試してはいませんが、瀬戸内海(小豆島)において晩秋にかけて良型真鯛が次々とヒットしたことがある爆発力のあるカラーがブラウンゴールド系のゴールドネクタイです。
まとめ自由なネクタイで楽しむことが何より大事
先に実績ネクタイを並べてあーだこーだの解説も行わせていただきましたが、答えはやはり「鯛のみが知る」というところがあります。実際の釣行をみると、思いもしないネクタイカラーで連発しているのを目の当たりにしたり、昨日までアタっていたネクタイがかすりもしないことも。
釣りは自由なもの自由な気持ちで楽しんで
乗り合いの場合、隣で色々なネクタイカラーでアタっているのをみると思わず色々なカラーを真似するように試してしまい結局地合いを逃してしまうこともあると思います。
さらに気持ちが焦ってしまい、ネクタイカラーばかりに囚われてしまって、タイラバを楽しむことさえつい忘れてしまうような状況になることもよくあることです…笑。
だからこそ、自分好みのネクタイカラーで楽しみながらタイラバを始めてみましょう。
自分好みのネクタイカラーをブレずに1日通してみても面白いと思います。
タイラバそして真鯛は、そんな方にこそ釣果が微笑んでくれる、奥ゆかしさがあるフィールドです。
紀北の魚たちはそんな貴方にきっとほほえんでくれる厳しくもあり慈悲深いフィールドですよ。(それこそが紀北の魅力です。)
釣りをした後は、ラーメンや食事、観光スポットも盛りだくさん。
和歌山での釣りを楽しみにぜひいらしてください。