日本を代表する魚の1つである真鯛を釣りたいという方にお勧めしたいのが「タイラバ」と呼ばれる釣法です。
「ネクタイ」と呼ばれる、ゴムのようなシリコン製のラバー素材のルアーと針、
「ヘッド」と呼ばれる重りを使った、一見するととてもシンプルな釣り方の方法ですが、
とても奥が深い釣りで、さまざまな戦略やネクタイを駆使して、貴重な1枚を釣った時の喜びはひとしお。
気軽に始められてなおかつとても奥の深い釣り方がタイラバです。
奥が深いタイラバですが今回はタイラバの基本的な魅力やはじめるにあたってのタックルの基本情報、アクション方法について基本的な事項をご紹介していきます。
動画で解説
タイラバの魅力
タイラバの魅力はなんといっても、シンプルな仕掛けで日本を代表する美しい魚である真鯛が釣れ、中には青物を凌駕する大きさのナナマルサイズ、ハチマルサイズの大物が釣れるという驚き!がタイラバの最大の魅力だと思っています。
和歌山をはじめとする大阪湾は船釣りも盛んに行われており、ジギングやタチウオ釣りなども盛んに行われていますが、中でもタイラバは最もコンパクトで軽量な仕掛けで始めることができる釣りの1つとなっています。
(とはいえだんだんネクタイやヘッドを集めていくとかなりの重要量のタックルボックスになってしまうこともあるのですが)
タイラバの魅力はこれ!
- 仕掛けはシンプル釣れるのは大物
- ネクタイやヘッドの組み合わせは無限大
- 嬉しいゲストも釣れる
さらにはタイラバ釣りをしている中では嬉しい外道が釣れることも魅力の1つだと言えます。
超高級魚と呼ばれるアコウや、ジギングなどでひたすら狙うこともある大型ブリといったターゲットも釣れることが割とよくあるのもタイラバの楽しさや魅力の1つです。
タックルについて
ロッドやリール、ネクタイと呼ばれるタイラバやタイラバヘッドのタイラバ釣りに使う道具のことをタックルと言います。今から10年ほど前に鳴門周辺が発祥となりタイラバという言葉が生まれ各地に広がりブームとなったタイラバ釣りは、各釣具メーカーから専用ロッドや仕掛けが数々登場していますよ。
タックルは何を用意すれば良いの?
基本的に釣り人それぞれのやり方に合わせて自由に釣りを楽しむものですが、
「タイラバ専用」として各社から出ているタイラバタックルの特徴を以下でご紹介します。
初めてタイラバで真鯛を釣りたいという方は、それぞれのタイラバメーカー各社に共通するロッドやネクタイ、ヘッドの共通点を、理解し釣りに反映することで初真鯛への近道となるかもしれませんよ。
タイラバの専用ロッドとは
タイラバ釣りは基本的に「巻いて落とす」が基本です。
ベイトロッドの場合、下に落として巻き上げる際に真鯛のあたりを取るためのロッドが基本となっています。
さらに真鯛のあたりはとても繊細なあたりが多いのも特徴のほか、等速巻きがタイラバのアクションの基本となります。
そのための小さいあたりをとるための穂先が曲がりやすく、敏感に反応しやすい「ソリッドティップ」と呼ばれる柔軟性のある穂先の仕様のものが多いです。
さらに最近ではタイラバヘッドを遠くに投げてアクションを加える釣り方も徐々に盛り上がりを見せてきており、キャスティング仕様のスピニングの専用ロッドも登場してきています。
タイラバの専用リールとは
「落として巻く」が基本のタイラバ釣り。さらにあたりは繊細。
これらの要素を最大限、快適に行うためのリールがいわゆるタイラバ専用リールとして発売されています。
最もよくあるベイトリールのパターンの場合、ハンドルの両側に持ち手がある両軸リールが用いられることが多いほか、等速巻きを実現するスプール性能が重視されるリールがタイラバリールとしてよく使われています。
タイラバ専用リールとして各社よりリールが発売されているほか、元々はブラックバス用のリールなどもタイラバリールとして数多くのアングラーが使用しています。
さらに細かいところだと巻きスピードを左右する、ギア比も考慮してタイラバリールを選ぶのが良いでしょう。
巻き上げ距離が想定的に大きなハイギアよりもノーマルギアやパワーギアが使われることも多いです。
タイラバのラインは?
リールにはPEラインという編み込まれたラインをメインラインとします。ラインの太さは1号を基準にするとよいでしょう。PEラインには大きく分けて4本編みと8本編みの2種類があります。4本編みはコシが強く張りがあります。一方、8本編みは柔らかく滑らかです。PEラインの先には5m前後のリーダー(フロロカーボンライン)を結びます。結び方はPRノットやFGノットが一般的です。リーダーの太さは4号から5号くらいが基準です。
タイラバのネクタイについて
文字通り、「ネクタイ」のような形をしている擬似絵=ルアーのようなものがタイラバ釣りで最も重要といっても過言でないネクタイと呼ばれるルアーになります。
シリコンやワームなど様々な素材・形状のものが販売されており、毎年毎シーズンといっていいぐらい新しいネクタイやカラーなどが登場し、タイラバ釣り好きさんでも話題になったりします。
タイラバのヘッドについて
タイラバで使われる重りのことをヘッドと呼ばれ、通常は中に糸を通すための穴が空いている中通しの重りとなっています。
通常の釣りでは重りの材質は鉛が使われることが多いのですが、タイラバ釣りでは「タングステン」でできているタイラバヘッドが多く使用されているのがタイラバ釣りの特徴の1つです。
鉛とタングステンの違いは比重が異なっており、鉛の比重が11.34に対しタングステンは19.8なので、と同じ重さならタングステンの重りはよりコンパクトになるのが特徴です。
同じ重さならコンパクトという点はタイラバ釣りにおいてとても有利になる場面が多いため、少し高価ではあるのですがタングステンの重りがよく使われています。
またヘッドの重さは水深を基準に選ぶというのが釣り全体のセオリーとされています。
目安としては「水深=グラム」です。
水深60mなら60gを基準に、着底が分かりにくいようであれば70g、80gと深くするのが基本的なヘッドの重量の選び方となっています。
しかしながら奥が深いタイラバ釣りの世界ではその通りにしても釣れないことも多く色々な重さやヘッドの形状を使い分けその日のヒットパターン(=よくあたるパターン)を見つけるのがタイラバ釣りのコツとも言われています。
アクション(誘い方)はどうすればいいの?
ネクタイのカラーとヘッドと呼ばれる重り、そしてスカートやトレーラーと呼ばれるトッピングにも似た装飾具の組み合わせや動かし方でその日の釣果が大きく変わるのがタイラバ釣りです。
タイラバ釣りの基本のキとなるアクション(誘い方)の基本について簡単にご紹介します。
タイラバネクタイの操作方法について(誘い方)
「落として底に着いたら巻き上げる」ことが基本の動作です。ただこれだけのシンプルな動作で真鯛が釣れちゃうのが最大の魅力なんです!
1.タイラバ(鯛ラバ)を落とす
リールのクラッチを切りスプールに軽く指をあてながらネクタイを底まで落とします。底につくと少しコンっとぶつかった間隔がするのが底についた合図です。
潮の流れにより船が動いているため、ラインが止まるだけではないのに注意しましょう。
2.タイラバを巻き上げる
同じスピードでネクタイを巻き上げます。スピードはその日によって異なるのがポイント。さまざまなスピードを試してみてください。また巻き上げ回数はリールの巻き上げ長にもよりますが、はじめてならば20回程度(13m程度)巻き上げてみてください。季節によって違いはありますが20回程度であたりが出ることが多いです。
3.アタリはどこで?
いわゆるアタリは巻いている最中や止めた瞬間、落としている時などどこで来るかは予測不能です。アタリが出ると思わず興奮してしまい、合わせてしまいそうになりますが、注意してください。巻き上げている時にアタリがあれば、そのまま慌てずに巻き続けてください。
4.ヒット!真鯛との格闘開始!
アタリがあった後はハンドルをゆっくり巻き続けてみると本がかりし真鯛とのファイトが始まります。ゆっくり慌てず、真鯛特有のコンコンッとした引きを楽しみつつ慎重にファイトしてください。
魚が浮いたら船長が網で掬い上げさせていただきます。
まとめ
いかがでしたか?真鯛をターゲットにしたタイラバ釣りは、比較的シンプルな仕掛けや誘い方(アクション方法)で誰でも真鯛を釣ることができる釣りではありますが、一方でパターンや真鯛のご機嫌具合によって、難易度が大きく変化することがあり、
ある特定のネクタイやヘッドの組み合わせでしか釣れないということもあるような
とても奥が深くゲーム性の深い釣りとして人気となっています。
さらにはネクタイをはじめとしたリールやロッドなどのタックルも各社より専用ロッドやリールなどが出ており、組み合わせは釣り人によって千差万別です。
是非あなただけのオリジナルの組み合わせで紀北のタイラバをマスターしてみてください。
基本的なタックルが揃ったら…早く真鯛を釣ってみたくなりませんか?
MCL3は紀北の攻略しがいのあるポイントをご案内
和歌山港から出船のMCLは紀北(友ヶ島や加太方面)の真鯛の釣れるポイントを快適にご案内いたします。また最近のヒットパターンなどの情報も適切にアドバイスさせていただきます。
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